臨時休業期間じゃなくても読みたいおすすめ本⑦
2020年5月7日 07時00分立夏も過ぎ、暦の上では夏となりました。
まだ日本は貧しい時代でした。「ALWAYS三丁目の夕日」という映画がありましたが、あの時代を想像するとイメージがわいてくるかも。田舎のお風呂は、薪で沸かす時代でした。
椎名さんの作品は『岳物語』や『あやしい探検隊』シリーズ、『哀愁の町』シリーズなど、本当に面白く、枚挙にいとまがないので、こちらもぜひ読んでみてください。
磐田市立向陽中学校
「教えるとは希望を語ること 学ぶとは誠実を胸に刻むこと」
ルイ・アラゴン
(フランスの小説家・詩人 / 大島博光 訳『ストラスブール大学の歌』から引用)
今年度は、新型コロナウイルス感染予防のため、様々に予定されていた出張はほとんどなくなりました。
そんな中で、今日は久しぶりの出張がありました。感染拡大を防止するために、換気やソーシャルディスタンスに注意した会場において実施されました。その会議の冒頭で、磐田市内のある校長先生が、このアラゴンの言葉を紹介されました。
この言葉は、フランスのストラスブール大学の数百名の教授や学生たちが、ナチスによって銃殺されたり、拘束されたりしたことを題材にした詩の中の言葉です。
大学の教授や生徒たちは、ナチスから逃れて、フランスの中部地方に大学を移し、そこで教育を続けたそうです。
その校長先生から、アラゴンの言葉を紹介されたときに、そのことを思い出しました。
ナチスの迫害から逃れた場所で、教育を続けた教授たちと、必死に学び続けた学生たち。
コロナウイルスの難を逃れ、臨時休業が続く中でも、それぞれの学校で何とかしようと工夫をしている全国の先生たち、そして、家庭学習を工夫して取り組んでいる児童や生徒たち。
何だか、今の私たちの状況ともつながる気がして、しばらく様々なことを考えさせられました。
この『ストラスブールの歌』の「教えるとは…」の後には次のような言葉があります。
古今の学に通じた教授たち
審判者のまなざしをもった若者たち
君たちはそのかくれ家で
大洪水の明けの日にそなえた
再びストラスブールに帰る日に
静岡県や磐田市では、5月末までの臨時休業期間の延長を決定しました。
求めよ、さらば与えられん。
探せよ、さらば見つからん。
叩けよ、さらば開かれん。
昨日の登校日と違って、とても静かな朝となりました。
何だか学校が眠っているように静まり返っています。
やっぱり、学校は生徒がいて初めて、生き生きと本来の姿を取り戻すのだと感じます。
向陽中学校の教職員も、勤務を調整して、学校にいるのはおよそ三分の一程度の人数となっています。
今日から再び、臨時休業期間も延長になりました。
この延長期間も、5月10日(日)で終わりとなるのか、それともさらに継続するのかは、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、判断がされていくものだと思います。
いずれにしても、現在の臨時休業期間において、生徒の皆さんも原則として家庭で学習を進めるという新しい学習スタイルをデザインしていく必要があるのだと感じます。
私たちも、この機会にいくつかのチャレンジを並行して進めています。
その一つが、オンライン会議の導入です。
ネットワークを活用して、様々な資料をやり取りしながら、オンライン会議を行うことを、スタートさせました。
本日は、学府コーディネーター会議を行いました。
向陽学府の様々な実務的なマネジメントを担当している4校の教務主任の先生たちが参加しました。
今年度の、向陽学府の一貫教育をどのように進めていくのかについて、様々な視点で話し合いました。
感染症予防の観点からも、オンライン会議は有効であることが分かりました。離れた場所にいても、リアルタイムで会議ができます。移動時間のコストも大幅に削減することができます。
PCなどの情報機器やネットワークさえあれば、自宅でも会議に参加できます。いわゆるテレワークという働き方です。
今後は、家庭学習支援や学校行事などの情報発信に、ネットワークを活用していきたいと考えています。
保護者の方にとっても、仕事が忙しくてなかなか抜けられないときでも、学校行事をオンラインで参観できたり、夜に動画で確認できたりしたら素敵ですよね。
小学生も、中学生の部活動の様子や行事の雰囲気を、動画で見ることが可能になります。
もちろん、向陽中学校の保護者や生徒、学府の関係者だけが視聴できる限定的な配信が可能です。
ソサエティ5.0のこんな世界は、すぐそこまで来ています。
☆経団連「20XX in Society 5.0~デジタルで創る、私たちの未来~」