News&Culture ~向陽文化~

書写

2021年10月29日 17時03分

前進できぬ駒はない 

中原 誠
(棋士)

最近、各学年の国語科では、書写の授業を行っています。
小学校では楷書を学びましたが、中学校では行書を中心に学習しています。

【課題を意識して取り組んでいます】

行書では、
点画の丸み、方向や形の変化、点画の連続や省略、筆順の変化といった特徴を理解した上で、行書の文字に書き慣れ、読みやすく速く書くことを目指して学んでいます。

【個人追究をする生徒たち】

書写の時間では、日常生活に生かすために、硬筆でまず試し書きをして、毛筆によって行書の特徴を理解し、硬筆で学んだことを確かめるようにしています。
実物投影機や大型モニターといったICTも活用して、それぞれが必要な場面で、細かな筆遣いやリズム感を確かめています。

【動画でも筆遣いを確かめます】

書写では個人で深く追究する場面もありますが、互いの書いた作品を交換して、対話によって学ぶことも大切にしています。点画の連続や省略、筆順の変化といった学習の目標を意識して、それぞれの文字表現のよさや課題点について話し合い、学びを深めています。

【対話によって学びを深めています】

読み手を意識して、読みやすく速く書くことは、国語科だけでなく各教科等の学習や社会生活で必要な書写の能力です。書写の時間に学んだことを普段の生活に生かしてほしいと期待しています。

初心忘るべからず

2021年10月27日 21時21分

観客の視点で自分を見ることで
初めて自分の姿を
客観的に
見ることができる。
離見の見にて見るところはすなわち見所同心の見なり
世阿弥
(室町時代の能楽師)

今日は、音楽の授業で研究授業が行われました。
今日の授業は、鑑賞の授業でした。
我が国の伝統的な芸能である、能や歌舞伎、狂言などで演奏されてきた
音楽の構造や要素に目を向けて、どのような特徴があり、どのような価値があるのかについて考える授業でした。

【能についての研究授業】




【YouTubeで能を視聴しました】




社会科で学んだ室町時代の特色や、国語科で学んだ「平家物語」等の古典との関連など、様々な教科の学びともつなげて考えることができました。

【特徴について話し合いました】


さらに、鑑賞をとおして、「序破急」といった速度や強弱などの、音楽を形作っている要素にも目を向けることができました。

【ロイロノートに学びを整理しました】


伝統的な芸能を学ぶといっても、YouTubeで能の映像を視聴したり、学習の振り返りをタブレットで記録したりするなど、新しい授業のデザインもあちこちに見られました。

歌うことは訴えること

2021年10月26日 18時30分

詩は音楽にならなかった言葉であり、
音楽は言葉にならなかった詩である。

ヘルマン・ヘッセ
(ドイツ生まれの作家・詩人)

今年のコスモス文化発表会まで、残り10日間となりました。実際の練習日はもっと少ないので、各学級でも熱が入ってきました。もう少しです。どの学級も、楽譜に忠実に歌うことと何を表現するのかを明確にすることを意識してほしいと期待しています。思いのこもった美しい合唱になりそうです。

【1年1組の練習風景】


【1年2組の練習風景】


【2年1組の練習風景】


【2年2組の練習風景】


【3年1組の練習風景】


【3年2組の練習風景】

美しい夕焼け

2021年10月22日 22時39分

もうすぐ今日が終わる 
やり残したことはないかい
親友と語りあったかい 
燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
かりゆし58
(『オワリはじまり』/作詞・作曲 前川真悟)

一週間の終わり。
下校のときに
美しい夕焼けが出ていました。
授業を終えて
合唱練習を終えて
部活動を終えて
下校する生徒たちの表情は
美しい夕焼けに負けないくらい
充実して輝いていました。
明日はいい天気になりそうです。





相手の立場になって行動する

2021年10月22日 21時49分

人間はダイヤモンドだ。ダイヤモンドを磨くことができるのは、ダイヤモンドしかない。人間を磨くにも、人間とコミュニケーションをとるしかないんだよ。

チェ・ゲバラ
(キューバの革命家)

本日の3年生のコスモス学習(総合的な学習の時間)では、車椅子体験とブラインドウォーク体験を行いました。
今回の学習では、特別養護老人ホーム「遠州の園」の藤原様、遠藤様、渡邊様を講師としてお招きしました。

【「遠州の園」の講師の皆様】


この活動では、生徒たちが校内の様々な環境で、車椅子の介助やブラインドウォークによる介助を体験することをとおして、コミュニケーションの重要性や支援の考え方、ユニバーサルデザインの必要性などについて学ぶことを目的としています。
クラスを2集団に分け、車椅子体験を行うグループと、ブラインドウォーク体験を行うグループとに分かれて活動しました。
車椅子体験では、車椅子の開閉方法や悪路・段差・傾斜地等での介助
の仕方を体験しました。段差があることや傾斜地を後ろ向きに移動することなどの声掛けをしてから、動き始めることなどを学びました。

【車椅子に乗せるときには】

【段差を降りるときには】


【下り坂を降りるときには】

ブラインドウォークでは、一人が目隠しをして見えない状態になり、もう一人がガイド役となって、声での誘導をする活動を行いました。障害物がある場所や階段などでの誘導、机上の物の説明など、言葉で説明することの難しさを学びました。

【ミニハードルの説明は難しい】

【机の上の物を説明するには】


【見えない不安を体験しました】

どちらの活動でも、明るく和やかな雰囲気で活動できましたが、同時に相手の立場になって、声を掛けたりサポートしたりすることは、日頃の生活で誰と接する場合でも大切なことだと学んでいました。