「新しい生活」
2020年5月18日 23時59分「石橋を完全に叩いてから、渡るか渡らんか決心しようなんて思ってたら、おそらく永久に石橋は渡らんことになるだろうと思います。」
今日から、学校再開準備週間が始まりました。
西堀栄三郎
(探検家)
※西堀栄三郎:昭和初期に活躍した科学者で登山家。第一次南極観測越冬隊長を務め、ネパール・マナスル登山の端緒を開いた探検家である。魔法瓶の研究では特許ももつ。
今日から、学校再開準備週間が始まりました。
磐田市内では今週から、国や県、磐田市の方針を受け、各学校の判断に基づいて、学校再開準備週間をスタートさせました。
【学校北側の緑が美しい茶畑】
学校の周囲の茶畑も緑が美しい季節。登校してくる生徒たちの夏服が似合う陽気となってきました。
向陽中学校の正門前は、比較的交通量の多い道路に面しているため、自転車で通学する生徒は、特に配慮が必要になります。歩行者に注意しながら、一列で走行しています。歩行者も、歩道に広がらないで、自転車が通れるように、譲り合って通学しています。
【自転車で通学する生徒たち】
話は少し変わりますが、昇降口前の池の浮草に新たな仲間が加わりました。ホテイアオイという種類の浮草です。日陰を作り、水温を抑えて、メダカなどの生育には効果的だそうです。
日頃、魚たちの世話をしている仁之先生とも相談して、校長先生が浮草を入れてくださいました。きっと小さな魚たちにとっては、憩いの空間になっていくのではないでしょうか。今後が楽しみです。【新たな仲間のホテイアオイ】
【今朝も美しい花を咲かせる浮草】
さて、国内でもかなり新たな感染者が減ってきましたが、地域や学校では、コロナウイルスの感染拡大を防ぎながら、日常生活を取り戻していくためにはどうすればよいのかという、難しい課題に挑戦しています。
向陽中学校では、まず、家庭での検温と健康観察をしっかりと行い、健康な人が登校し、少しでも発熱や咳などの症状がある人は、登校を控えてもらうようにしています。
登校後も、検温の確認や手洗いを行ってから、入室するようにしています。
教室内では、全員がマスクを着用した上で、換気に心掛け、お互いの距離や体の向きに配慮をして学習を進めています。
【模様替えした多目的ルーム】
多目的ルームや第2図書室の配置も変更し、比較的に広いスペースで学習できるようにしました。対話や発表を伴う活動でも、注意をしながら進めています。
今日も、1年生の国語科では「のはらうた」という工藤直子さんの詩を解釈し、グループで朗読の練習をしましたが、効果的な学習方法と感染防止をいかに両立させていくのかに取り組んでいます。
【1年生国語科「野原はうたう」の授業風景】
新型コロナウイルスは「接触」か「飛沫」により感染します。
したがって、感染予防のためには、次の二点が重要なポイントとなります。
1 ウイルスを含む飛沫が目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
2 ウイルスが付着した手が、目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
マスクの着用は、飛沫や手が、目・鼻・口などの粘膜と接触するのを防ぐ効果があります。また、手指消毒が効果的であることも分かっています。
手指の消毒には、消毒用アルコールを用いますが、身の周りの物の表面の消毒には、希釈した塩素系漂白剤や次亜塩素酸水を使用しての消毒が有効です。消毒用アルコールは現在入手困難ですが、先日寄付していただいたので、手指消毒にはそちらを活用していきます。
向陽中学校では、生徒が下校した後には、新型コロナウイルス感染予防のため、校内の消毒を教職員で実施しています。
電動の消毒用噴霧器2台も活用して、各教室のドアノブ、スイッチ類、教卓やトイレ、水道の蛇口、階段の手すり、下駄箱など、生徒や教職員が触れる部分を、消毒しています。
電動の消毒用噴霧器2台も活用して、各教室のドアノブ、スイッチ類、教卓やトイレ、水道の蛇口、階段の手すり、下駄箱など、生徒や教職員が触れる部分を、消毒しています。
【放課後に消毒する教職員の様子】
本日も、教職員の研修として、消毒をどのように進めるかの研修を行いました。最近の知見によると、ステンレスやプラスチックの表面では、ウイルスが72時間残存するという調査結果もあるそうです。
【養護教諭の鎌倉先生による消毒方法研修】
今後、私たちには、新型コロナウイルス対策を継続した上で、日常生活を取り戻していく「新しい生活」が求められています。
本校でも、クラスターの発生リスクを下げるため、「①換気の悪い密閉空間、②多くの人が密集、③近距離での会話や発声が同時に重なる場」を排除した学習環境づくりに、今後も努めていきます。
また、同時に、新型コロナウイルスだけではなく、デマやうわさに基づく、ネットいじめや差別的な言動がないように、学校ではきちんと指導していきます。
御家庭でも子供たちに対して、人権への配慮をすることや、SNSやネットによるいじめにつながらないよう、子供たちへの声掛けをお願いいたします。
御家庭でも子供たちに対して、人権への配慮をすることや、SNSやネットによるいじめにつながらないよう、子供たちへの声掛けをお願いいたします。
■法務省ホームページ「子供の人権SOS ~eメール」
https://www.jinken.go.jp/soudan/PC_CH/0101.html
https://www.jinken.go.jp/soudan/PC_CH/0101.html