人間は努力する限り、迷うものだ
ゲーテ
(ドイツの作家・詩人/「ファウスト」から)
今日から表現ステージが始まるということで、朝礼と表彰がありました。本日の朝礼もオンラインで行いました。
【しっかりと話を聞く3年生】
生徒会長の阿部さんや実行委員長の松家さんから表現ステージの目標や文化発表会に関する発表が最初にありました。
【ステージ目標を発表しました】
【多目的ホールから配信しました】
校長講話では中学生のときに歌った「木琴」という合唱曲の解釈や日体大の行進パフォーマンスを動画で紹介しながら、次のような話がありました。
今日から表現ステージに入ります。
まず、このステージで表現したいものは、「あなた方の気持ち」、そしてその手段は音楽です。合唱曲にはそれぞれ、歌に込められた思いや願いがあります。それをみんなで伝え合ってほしい それが1つめの願いです。 もう一つは、「調和」です。調和とはどんな意味なのでしょう。調べると「全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。」と言う意味が出てきます。英語では「harmony(ハーモニー)」という意味もあります。
この意味を知ったとき、真っ先に浮かんだのが日本体育大学の「集団行動」という演目です。
【集団行動の動画に驚きました】
この演技を成功させる秘訣は「周りを気にかけ、人に合わせる、手をさしのべる、思いやる。自分がその集団で今、何をすることが一番いいのか、判断する」ことだと、この集団行動を指導する先生は語っています。 あなた方が、クラスの合唱曲を完成させるために「周りの仲間と手を取り合って、その時々で最善の行動をとりながら、曲の思いを伝え合うこと」ができたら、素晴らしいステージになるのではないでしょうか。そんなステージになることを願っています。
朝礼の後は、表彰がありました。
まず、2年生の青島さんと鈴木さん、1年生の大島さんが、磐周理科研究作品展で銀賞となり、表彰されました。
【理科研究作品展 銀賞の3人】
次に、読書感想文コンクールで磐周特選となった桑原さんと多田さんが表彰されました。表現ステージにふさわしく、文化的な面での活躍が光ります。表彰された皆さん、おめでとうございます。
【読書感想文磐周特選の2人】
死は前よりしも来たらず、かねてうしろから迫れり
兼好法師
(鎌倉時代末期の歌人・随筆家/『徒然草』155段)
9月21日(火)から9月30日(木)までの10日間、秋の全国交通安全運動が実施されています。交通安全意識を高めることと、交通事故を防止することを目的としています。
今日は、交通安全指導員の皆様が、向陽学府の小中学生の安全な登校のために、本校を訪れてくださいました。
【早朝からありがとうございます】
本校の周囲は比較的まっすぐな道が多く、トラックなどの大きな車両も頻繁に通行します。向陽交番がある交差点でも毎年のように交通事故が発生しています。
【向陽中学校周辺の事故発生状況】
一斉下校時には教職員が交通指導を毎日行っていますが、不安を感じるときもあります。
本日の下校は12時前後だったので、明るく見通しもよかったわけですが、夕方はこれから次第に日没時刻が早くなってきます。
【本日の一斉下校の様子】
兼好法師は『徒然草』の中で、次のように書いています。
「死は年齢に関係なく、順序を待たないでやってくるものだ。死は前から来るとは限らない。気が付かないうちに背後から迫っているものだ。人が死ぬことは誰もが知っている。しかし、死は自分にやってくると思っていないときに、突然やってくるのだ。それは沖のほうまで潮が引いているときには潮が満ちるようには見えないのに、磯の方から突然に潮が満ちてくるのと同じようなものだ。」(155段)
兼好法師が生きていた時代は、現代と同様に疫病や地震、風水害や戦乱などがあり、死を身近に感じていたのかもしれません。生徒の皆さんは、病や事故に遭遇しないよう、十分に気を付けて生活してほしいと、心から願っています。
正門の前の道端に、彼岸花が咲いていました。下校指導をしているときに彼岸花を見ていたら、兼好法師の上記の文章のことを思い出しました。
静岡県警のHPには、動画コーナーがあります。ぜひ視聴して、交通事故や交通安全のポイントなどを確認してみてください。
■静岡県警察 動画コーナー
(新規ウインドウで開きます)
自分に似合う、自分を引き立てるセーターや口紅を選ぶように、ことばも選んでみたらどうだろう。ことばのお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。無料で手に入る最高のアクセサリーである。流行もなく、一生使えるお得な「品」である。ただし、どこのブティックをのぞいても売ってはいないから、身につけるには努力がいる。本を読む、流行語を使わない、人真似をしない。何でもいいから手近なところから始めたらどうだろう。
向田 邦子
最近、中学2年生の国語の授業で向田邦子さんの『字のない葉書』という随筆を学習したのですが、こんな絵本がありますよと、2年生のSさんが紹介してくれました。【絵本 字のないはがき】
喜んで見せてもらうと、この絵本は向田邦子さんが書いた『字のない葉書』を原作として、角田光代さんが絵本の言葉を書き、西加奈子さんが挿絵や装丁を手掛けたようです。小学館から出版されていました。一読して素晴らしい絵本だと感じました。
また、人から本を紹介してもらうことは、こんなに素晴らしくうれしいことだと教えてもらいました。