News&Culture ~向陽文化~

字のないはがき

2021年9月22日 00時28分

自分に似合う、自分を引き立てるセーターや口紅を選ぶように、ことばも選んでみたらどうだろう。ことばのお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。無料で手に入る最高のアクセサリーである。流行もなく、一生使えるお得な「品」である。ただし、どこのブティックをのぞいても売ってはいないから、身につけるには努力がいる。本を読む、流行語を使わない、人真似をしない。何でもいいから手近なところから始めたらどうだろう。
向田 邦子 
(脚本家・作家) 

最近、中学2年生の国語の授業で向田邦子さんの『字のない葉書』という随筆を学習したのですが、こんな絵本がありますよと、2年生のSさんが紹介してくれました。

【絵本 字のないはがき】

喜んで見せてもらうと、この絵本は向田邦子さんが書いた『字のない葉書』を原作として、角田光代さんが絵本の言葉を書き、西加奈子さんが挿絵や装丁を手掛けたようです。小学館から出版されていました。一読して素晴らしい絵本だと感じました。
また、人から本を紹介してもらうことは、こんなに素晴らしくうれしいことだと教えてもらいました。
小学館「字のないはがき」(新しいウィンドウで開きます。絵本の内容の一部を試し読みできます。)