News&Culture ~向陽文化~

臨時休業期間じゃなくても読みたいおすすめ本⑤

2020年4月23日 23時08分

「It takes a village.  英国の人々は子育てについてこんな言葉をよく使う。『子育てには一つの村が必要=子どもは村全体で育てるものだ』という意味だが、うちの息子を育てているのも親や学校の先生だけじゃない。こうやって周囲のいろいろな人々から彼は育てられてきたのである。」

ブレイディみかこ
(作家 / 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』から引用)

 松﨑先生は様々なことに気が付いて、まるでアニメの主人公のようにスピーディーに、思ったことをどんどん実現していく先生です。大柳豆先生は、温かな人柄がその語り口や表情から分かる先生です。大柳豆先生がそこにいてくれるだけで、なんだか安心できる。そんな温かな先生です。じっくりと粘り強く自分の仕事に取り組む誠実な松浦先生、すごく前向きで新しいことに挑戦している青木先生を加えた2年部の先生方のチームワークも他学年同様、個性的ですばらしいです。
 今日はそんな2年部の先生の中から松﨑先生と大柳豆先生のお二人に本を紹介していただきました。 

1 「松﨑先生 おすすめの本」

 『ニワトリは一度だけ飛べる』(重松清 / 朝日新聞出版)

 重松さんの本は、「きみの友達」から「きよしこ」「空より高く」など何冊か読みました。今回は、本屋で目について買った本です。毎回彼の話は、目の前に描写が浮かぶようなストーリーで、ぐいぐいと引きつけられるのが特徴だと思います。
 今回の本も、会社のリストラ対象の「イノ部屋」へ送られた3人の物語がオズの魔法使いの話と絡めて進みます。そして、最後に・・・。ラストが楽しみな一冊です。是非、読んでみてください。そして、これを機会に他の重松さんの本も手に取って見てほしいと思います。
 

◇ニワトリは一度だけ飛べる/重松清/朝日新聞出版


2 「大柳豆先生 おすすめの本」


 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 (ブレイディみかこ / 新潮社)

 1冊紹介します。ノンフィクション本です。作者の息子(中学生)がイギリスの学校に通い、学校の日常で起こる人種差別や偏見、いじめや貧困問題を目の当たりし、それに対し考え、成長していく話です。そのような社会問題の中でどう生きていけばいいのか考えさせられる本です。この本のタイトル、イエロー、ホワイト、ブルーは何を意味しているのでしょう。ぜひ読んでみてください。