~ 向陽文化 ~

修了式

2022年3月18日 10時50分

流れゆく日々その中で 
変わりゆくもの多すぎて
揺るがないものただ一つ 
あなたへの思いは変わらない
MONGOL800
(『 あなたに 』)

今日は、1年間を締めくくる修了式が行われました。3年生は昨日卒業したので、1・2年生のみの少し寂しい修了式でした。1年間で、2学年が一堂に集う儀式的行事は、始業式以来で本当に久しぶりのことでした。
まず、1年生と2年生の代表生徒による、一年間を振り返っての意見発表がありました。それぞれに、学級の中での自分の責任や学習への取り組み方を振り返り、来年度への抱負が語られました。
次に、修了証書をそれぞれの学年の代表生徒に渡しました。二人とも立派な態度でした。

【代表生徒の皆さん】

さらに、校長が、次のような式辞を生徒たちに語りました。

 4月5日の始業式で「やさしさ」「強さ」「こころざし」をもった人に、そして、地域や社会に貢献できる人に是非成長していってくださいと、皆さんにお話をしてから、もう1年が過ぎようとしています。昨日は三年生の卒業式が無事、執り行われました。皆さんも感じているかもしれませんが、1年の過ぎるのは本当にあっという間のように思えます。半月後には、70名の新1年生が入学してきて、皆さんは文字通り憧れの先輩となります。皆さんがどのように新1年生を迎えるのか先生も今からわくわくしています。
 今日のお題は「心機一転」です。意味は、何らかのきっかけがあって気持ちがすっかり変わること、を意味する言葉です。
 私(校長本人)が中学校1年生から2年生へ進級するとき、目標を立てました。それは、「部活動(野球部)でレギュラーをとる」というものでした。
 中学校1年の時、同級生の部員は16名いました。各学年で同じ人数いましたから、3学年で40人以上は部員がいたと思います。当時、1年生はほとんど試合に出られませんでしたので、毎日の練習を声を出しながらも、ぼんやりとこなすだけだったように思います。
 ただ、2年生に上がるとき、自分のポジションに強力なライバルがいることに気が付きました。3年生が抜けた後の2年生の秋以降、試合に出られるかどうかはそのライバルに勝てるかどうかにかかっています。2年生に上がる時に「レギュラー獲得計画」を立てました。大げさに話しましたが、行ったことは1つだけです。「手首の強化」です。 
 自分のポジションはボールを小さなモーションで早く相手に投げる必要があるため「手首を鍛えよう」と考えました。そこから「毎日」手首の強化運動を行いました。やり方は簡単です。ボールをもって前後に100回動かすだけです。やろうと思えば、誰にでもできると思います。
 ポイントは「毎日」続けたこと、これが「自信」となりました。きっかけは「レギュラーになりたい」という思いからです。しかしながら、それが自分の体を鍛えること、そして、「トレーニングを継続できた」ことが自分を精神的に成長させてくれたと感じました。
 もうすぐ、次年度が始まります。皆さんを「憧れの先輩」へと成長させる鍵は、皆さんの心の中にあると思います。胸の中にある自分の思いを少しでも実現させるために、恐れず、ひるまず、新しい自分づくりにチャレンジしてほしいと考えます。
 さて、令和4年度の向陽学府教育目標は「夢をもち、共に輝き、『あい』があふれる児童・生徒」です。向笠小・大藤小・岩田小・向陽中の先生方で考えました。皆さんが自分や地域の未来を思い描きながら、学級・学年の仲間、この地区や部活動の先輩・後輩と切磋琢磨して成長しあうことで、本当に「やさしさ」で溢れた学校ができあがります。「心機一転」今年以上に鍛え合う皆さんに期待をしています。

最後に、表彰で、コスモス学校賞と美術展の賞状が該当生徒に渡されました。一年間で多くの生徒が表彰されました。来年度の一層の活躍を期待しています。

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