News&Culture ~向陽文化~

平和への祈りを未来につなぐ

2020年8月15日 15時02分

銃や砲弾が世界を支配していてはいけないのです。世界を支配していいのは愛なのです。

マザー・テレサ
(カトリック教会の聖人、ノーベル平和賞受賞者)

本日、8月15日は「終戦の日」です。
戦没者を追悼し、平和を祈念する日です。
御家庭でも、正午から1分間の黙祷をした方も、いらっしゃることだと思います。

例年であれば、広島平和記念式典に磐田市からも代表生徒が参列したり、磐田市平和記念式にも、各学年から多くの生徒が献花をしたりしてきました。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、広島への代表派遣も中止となりました。本日の磐田市平和記念式も、参列人数を大幅に減らし、代表の方たちで戦没者を悼み、平和を祈りました。

【献花する生徒代表の皆さん】


本校からは、寺田校長と、3年生の生徒会本部役員3名が、代表として参列しました。
代表の生徒の皆さんは、立派な態度で哀悼の意を表し、献花をしてくれました。
暑い中での参列でした。生徒の皆さん、送迎をしていただいた保護者の皆様、
ありがとうございました。



 木琴
金井 直   

妹よ
今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない

お前はいつも大事に木琴をかかえて
学校へ通っていたね
暗い家の中でもお前は
木琴といっしょにうたっていたね
そして よくこう言ったね
「早く街に赤や青や黄色の電灯がつくといいな」

あんなにいやがっていた戦争が
お前と木琴を焼いてしまった

妹よ
お前が地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で鳴らし始めてからまもなく
街は明るくなったのだよ

私のほかに誰も知らないけれど
妹よ
今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない

《作者》 金井 直(詩人)
《出典》 「愛と死の歌」