News&Culture ~向陽文化~

学校再開しても観たいおススメ映画③

2020年6月10日 19時18分

「ぼくはきっとできると思う。なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから」

宮沢賢治
(作家)
 
 今日は入梅にふさわしい雨の一日になりました。東海地方も梅雨入りが宣言され、明日は激しい雨が予想されています。登下校中には十分に注意をしてください。

 また、部活動も長い時間が続いて、生徒の皆さんの様子を見ていると、やや疲れが感じられる人も多くなってきました。雨が続くとけがをする人も増えやすいので、室内での練習の際には、捻挫や骨折をしないよう、気を付けてほしいものです。
 
 さて、話は変わりますが、最近のニュースで、アメリカの黒人男性が白人警察官によって殺害されたことに端を発する人権や差別の問題が、様々な場面で話題となっています。

 アメリカのスポーツブランドのNikeは、「Just Do It」というスローガンで有名ですが、「For once Don't Do It」というスローガンの次のようなCMを発表しました。

 
For once, Don’t Do It / Nike
 

 今日、私がおススメする映画は、そんな差別や格差、人種の問題について考えを深められる映画です。

 その映画というのは、『タイタンズを忘れない』(原題:Remember The Titans)という、デンゼル・ワシントン主演のアメリカ映画です。

 今から約50年くらい前のアメリカでは、公民権法という人種差別を禁止する法律が施行されました。この法律は、投票や教育、雇用等で人種による差別を禁止する法律でした。ケネディ大統領がその成立のために努力しますが、暗殺され、次のジョンソン大統領のときに成立しました。
 英語の教科書でも載っているほど、キング牧師の公民権運動に関わる演説はあまりにも有名です。キング牧師もまた、ケネディ大統領と同様に暗殺されました。人種差別の問題がいかに根深いかを物語っています。

 
キング牧師演説 "私には夢がある" - Martin Luther King "I Have A Dream"

 この映画は、そんな公民権法に基づく、白人と黒人が共に学ぶことを求められたバージニア州の高校のフットボールチームが、周囲からの偏見や人種差別を乗り越え、一つのチームとなっていく映画です。
 中学生の皆さんにも、観てほしいおススメ映画です。

 
Remember the Titans Official Trailer (2000)
 
 私は「デンゼル・ワシントンにはずれなし」という信念をもっています。(笑)
 彼が主演している映画にはこの他にも、『ジョンQ-最後の決断-』や『マルコムX』といった社会派の、格差や人種差別、宗教といった問題を正面から取り上げた映画がたくさんありますので、よかったら、こちらもおススメです。