学校が再開する日のために
2020年4月21日 07時30分「一日の仕事を終えて、『今日は自分ながらよくやった』と自分で自分の仕事をたたえることができる人、それを持続することができる人こそが、世の中の成功者といえるのではないか。」
松下幸之助
(パナソニック創業者/発明家/著述家)
向陽中学校の生徒の皆さん、臨時休業が続いていますが、どんな過ごし方をしていますか。なかなか生活リズムや曜日の感覚もなくなってきたという人もいるかもしれません。
生活リズムを作るには、決まった時間に起き、歯を磨いたり、着替えたりといった朝の行動を行うと、よいそうです。時間割を立て、見えるところに掲示しておくのもよいようです。
土日と平日の過ごし方も、明確に区別すると曜日の感覚も出ますね。平日は毎日勉強し、土日は読書をしたり、家族でゲームをして、のんびりしたりするのもよいでしょう。
我が家では、毎日夕飯を食べた後、トランプで洗い物をする人を決めています。遊びながら家事を分担することができるのでお勧めです。最近は、食洗器を使っている家庭も多いと思いますが(笑)。
さて、今週も学校では、ホッとラインでの健康確認アンケートの返信がなかった家庭に電話連絡をしたり、お便りの作成をしたりと、それぞれの先生方が協力をして働いています。
2年部の先生方は、教室の掲示板の補修作業にチャレンジしていました。学生協の方にも補修作業のアドバイスをもらいながら、自分たちで修繕してくれました。プロに頼むときれいですが高いので、なるべく安く仕上げるために、先生方が頑張ってくれています。
1 掲示板の破れているシートをはがすと、下からこんな板が見えてきました。
2 下地処理をする大柳豆先生と松浦先生。室内では松﨑先生が頑張っていました。
3 さらに学生協の方に、アドバイスをもらいながら、シートを壁に接着していきます。
4 とてもきれいになりました!感謝です!
少し、話は変わりますが、「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉があります。有名な言葉なので、生徒の皆さんの中にも聞いたことがある人もいるかもしれません。
この「一隅を照らす」という言葉は、天台宗を開かれた伝教大師最澄(でんぎょうだいし・さいちょう767~822)が書いた『山家学生式』(さんげがくしょうしき)の冒頭にあるそうです。
「国宝とは何物ぞ、宝とは道心なり。道心有るの人を名づけて国宝と為す」
最澄のこの言葉には、「国の宝とは何か。それは人としての心だ。自分に与えられた役割や担当する場所を照らし、精一杯努力する人こそが国の宝だ」という意味があるそうです。
先生たちも、学生協の方も、向陽中学校で学ぶ生徒たちが少しでも良い環境で過ごせるようにと、努力してくれています。
みんなも頑張っていると思いますが、大人もそれぞれの立場で頑張っています。
新型コロナウイルスと医療現場で格闘している医師や看護師などの医療スタッフの方たち、農業や工業、物流やサービスなど、それぞれの人たちが、社会を懸命に支えています。
生徒の皆さんにできることは、家庭学習と家族の一員としての協力だと思います。洗い物をしたり、洗濯物をたたんだりすることくらいはできると思います。
誰かを幸福にするために、みんなで一隅を照らしていきましょう。
ちなみに下の写真は、数年前に京都の比叡山に行ったときに撮影した写真です。比叡山は天台宗の総本山です。新型コロナウイルスが終息したら、行けるといいですね。
【参考】なお、今回の記事を書くときに「一隅を照らす人になろう!」というウェブサイトを参考にしました。https://ichigu.net/person/