News&Culture ~向陽文化~

臨時休業期間じゃなくても読みたいおすすめ本②

2020年4月20日 08時15分

「夜だから、いつものみんなも違って見える。私も少し、勇気を出せる。」

恩田 陸 

(作家/『夜のピクニック』から引用)

 
 今週末、土曜日は嵐のような天気でしたが、皆さんいかがだったでしょうか。日曜日は天候が回復したので、外出したくなった皆さんも多かったのではないかと思います。
 運動不足になりがちですが、時間帯や人の様子を判断した散歩やランニング程度にして、なるべく外出は自粛したいところです。東北、北陸、中国地方では感染状況が拡大しています。引き続き、注意をして生活していきましょう。本を読んでも、皆さんは「夜のピクニック」をしないようにしてくださいね。(笑)
 さて、自宅学習の合間に、読書に親しめるように、今日は、3年1組の門西先生におすすめの本を紹介してもらいました。本好きな門西先生は、一気に10冊!も紹介してくれました。
 
「門西大樹先生 おすすめの本」

①『島はぼくらと』辻村深月さん / 講談社

 中盤でちょっと怖い感じのところがあるけど、登場人物4人の年齢が近いから親近感がわくと思います。ブランチも本屋大賞もとってすごく話題になった「かがみの孤城」が図書室に入っていて2年前の12でも読んでいる生徒が多かったから、同じ作家さんていうことに気付くとつながると思います。

http://book-sp.kodansha.co.jp/topics/shimaboku/index.html

 

②『ツバキ文具店』小川糸さん / 幻冬舎

 静岡の書店大賞っていうこともきっかけになるかもですが、鎌倉の街並みにふさわしい穏やかさがイイです。

https://www.gentosha.co.jp/book/b11835.html

 

③『舟を編む』三浦しをんさん / 光文社

 辞書使わない時代だけど、向陽中はよく使ってるから編纂者さんの苦労を知ってありがたみを知ることができる。

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334927769

 

④『小澤征爾さんと、音楽について話をする』小澤征爾さん&村上春樹さん / 新潮社

 前半まあまあマニアックだけど後半のスイスのアカデミーのところの話は、世界から国籍の違う人達が集まって一つの音楽を作る過程が描かれているから、多様な考え方や生き方の学習になると思います。そしてこのアカデミーは若者が対象なので、夢や志をもつ生徒が増えるきっかけになってほしいです。

https://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/353428/

 

⑤『阪急電車』有川浩さん / 幻冬舎

 大人にも子どもにもプレゼントしたい超オススメ本です。たぶん一番好きな本で、読んだら有川浩さんの作品は生きているうちに全部読みたくなると思います。連作っぽいけど学生の話もあるから中学生も近い将来につながると思います。

https://www.gentosha.co.jp/book/b4248.html

 

⑥『プリンセス・トヨトミ』万城目学さん / 文芸春秋

 万城目ワールド全開ですが、本当にあるんじゃないかって思えるおもしろい世界です。OJOという組織のこととかわかった時は読書のおもしろさを感じると思います。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167788025

 

⑦『夜のピクニック』恩田陸さん / 新潮社

 もはや超定番ですが、ザ・青春ということで今しか味わえないことを楽しんでほしいということを大人が伝える手段として最適だと思ったから。

https://www.shinchosha.co.jp/book/123417/

 

⑧『分身』東野圭吾さん / 集英社

 理系とかミステリーが好きな子のため。

https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-748519-6

 

⑨『メタボラ』桐野夏生さん / 文藝春秋

 よくメタボ?って言われるけど、全然関係ないです。長編が好きな子もいいけどロードムービー的なので旅をしている気になれるかもです。思春期で自分がよくわからなくなっている子に読んでほしいです。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167602147

 

⑩『クローズド・ノート』雫井脩介さん / KADOKAWA

 感動します。世界観がジブリっぽいんですよ。

https://www.kadokawa.co.jp/product/200704000310/


 
 「3-1の門西文庫にいくつかあると思うので借りてくれてOKです。いい本いっぱいあるからみんなたくさん読んでほしいです。」と話す、いつも優しい門西先生でした。