News&Culture ~向陽文化~

生徒大会&感謝状贈呈式

2020年6月5日 04時21分

「小さいことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道だ。」

イチロー
(メジャーリーガー・プロ野球選手)

今日は、生徒大会を開催しました。
様々な実施方法を検討しましたが、体育館での実施を判断しました。
検温や健康観察、身体的距離の確保やマスクの着用、手指消毒や換気などの可能な対応は全て行った上で、例年通りに近い方法で実施しました。

【体育館全体に広がって行いました】

【身体的距離に配慮しました】

【提案以外は全員マスクを着用】

【昨年度までの活動内容の報告】

【新年度活動方針の提案と承認】

【資料を確認しながら真剣に参加】

生徒大会の終わりに、感謝状の贈呈式を行いました。
大変お忙しい中、株式会社コーシンサービスの青島社長に来ていただき、生徒会長から感謝状と記念品をお渡ししました。


【感謝状を読み上げる生徒会長】

【感謝状と記念品をお渡ししました】

【生徒たちに激励の言葉をいただきました】

【寄贈していただいた50枚入りのマスク】

コーシンサービス様からは、先日アルコール除菌剤の「エスミールWKⅡ-75」を15㎏も寄付していただきましたが、今回は生徒全員に一人一箱(50枚入り)のマスクを寄贈していただきました。向陽中学校だけでなく、学府の小学校にも寄贈されたそうです。
教室でマスクを受け取った生徒たちからは、「一箱もいただくなんてすごい!」と驚きや喜びの声が聞かれました。
地域の皆様からの善意によって、子供たちは守られています。本当にありがとうございます。大切に使います。

コンテナに入っているのは資源だけではない

2020年6月3日 04時42分

「あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。僕たちは、ずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。」
モーリス・メーテルリンク
(ベルギーの詩人・劇作家/『青い鳥』から)

 ある調査によると、人間の幸福度を最も高める秘訣は、周囲の人に対する感謝の気持ちを持つことだそうです。
 しかし、人は自分が夢見ていたことが現実になると、そのときは幸福を感じるのですがすぐにその喜びを忘れてしまいがちです。
 確かに、何か欲しかったものを買ったときやもらったときは嬉しくてたまらなかったのですが、しばらくして、その喜びや感謝の気持ちが薄くなり、うっかり傷付けてしまい、残念な気持ちになったことがあります。

 話は変わりますが、
向陽中学校の生徒の様子について、保護者や地域の方から、嬉しいお話を聞かせていただくことが、非常に多いです。

【エピソード1】
 地域の方からのお話です。今年の向陽中学校の生徒は、例年以上に、朝夕の通学のときに、自分から爽やかに挨拶してくれるので大変気持ちがよいです。本当に素晴らしいことだと感じますというようなお話を、交通指導の方や交流センターの方など、複数の方から聞きました。

【エピソード2】
 保護者の方からの電話です。授業中に先生から授業への取組をほめてもらったと大変喜んでいる、学校に行くのを楽しみにして、帰宅後にすぐ宿題や明日の準備をしている、先生方に感謝していますとのお電話がありました。

【エピソード3】
 放課後の職員室での先生たちの会話です。向陽中学校の生徒たちは、先生たちが校内の消毒作業をしているときや、朝の清掃作業、草取りなどをしているときに、自分から挨拶をするだけでなく「ありがとうございます」と感謝の言葉を添えることができる生徒が何人もいて素晴らしいという話がありました。

【エピソード4】
 資源回収が月曜日から始まりました。まだ2日目ですが、朝から地域の方や保護者の方が、持ってきてくださっています。コンテナがどんどん一杯になってきました。学校を応援しようとする方が多いことに、本当に感激しています。






 『青い鳥』という、メーテルリンクの童話があります。チルチルとミチルという非常に貧しい兄弟が魔法使いのおばあさんに言われて、幸福の青い鳥を探しに行くお話です。このお話では、幸福の青い鳥はどこか遠くにいるのではなく、自分の目の前にいたのです。

 自分から挨拶をすることや感謝の言葉を伝えることは、向陽中学校の皆さんにとって、ごく自然な当たり前のことかもしれません。
 けれど、そんな皆さんの素晴らしさは、決して当たり前ではありません。
 地域の中で、学校の中で、家庭の中で、互いに感謝の言葉を伝え合い、支え合える温かな関係。
 そんな文化を、向陽学府全体で、これからも大切にしていきましょう。

Act like a winner.

2020年6月1日 04時54分

「ひとつの扉が閉まるとき、別の扉が開く。しかし、閉まった扉をいつまでも残念そうに見つめているので、開いている扉が見えないことがよくある。」
グラハム・ベル
(イギリスの発明家・科学者)

 今年、2020年は、本来ならば東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、開催が延期されることになりました。私も東京オリンピックの観戦をとても楽しみにしていたので、本当に残念な気持ちで一杯でした。
 さらに、甲子園やインターハイも中止となり、全国中学校体育大会も中止が決まりました。
 今年の全中は、東海ブロックでの共同開催を予定していたので、バレーボールや卓球などが、静岡県内でも予定されていました。前回の静岡全中は7年前でした。県大会や東海大会、そして全中出場を目標にしていた人たちも多かったのではないでしょうか。
 そして、磐周大会も中止が決定しました。これまで練習をしてきた生徒の皆さんの気持ちを考えると、夏の大会の中止を決定した各組織の先生方にとっても苦渋の決断だったと思います。
 磐周大会は中止となりましたが、何かの形で、3年生にとって思い出に残る機会を作れないかと、中心となる先生方がそれぞれの立場で検討しています。
 ただし、国内でも感染状況が心配される地域が再び出てきています。今後の感染拡大の状況で、どのように判断されるかはわかりませんが、特に3年生の皆さんは、今できることに精一杯努力をしてほしいと思います。
「Act like a winner.」という言葉があります。「勝者のように行動しろ」という意味です。苦しい場面でも、下を向いてしまわずに、チーム全員が誇りと自信をもって、堂々と胸を張って、勝利した人のように行動するのです。
 強いチームは、誰に対しても敬意をもち、素晴らしい挨拶や返事ができます。頭髪や服装もだらしない姿はなく、きちんと清潔に整っています。一人一人の靴や荷物もビシッと整っています。
 集団行動のときも歩道一杯に広がって歩いたりしません。公共交通機関や自転車で移動するときにも、マナーを守れるので、地域の人から応援されるものです。
 こんなときだからこそ「Act like a winner.」
 向陽中学校の生徒の皆さんなら、きっとできると信じています。

 
0601 保護者宛文書(中体連).pdf

私は、私にできることをしているだけ

2020年5月29日 01時28分

『ハチドリのひとしずく ~今、わたしにできること~』

森が燃えていました。
森の生きものたちは われ先にと逃げていきました。
でもクリキンディという名のハチドリだけは
行ったり来たりくちばしで水のしずくを
一滴運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て 
「そんなことをしていったい何になるんだ」 
といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」

(「ハチドリのひとしずく」/辻信一 監修/文化人類学者)

 このお話は、南米アンデス地方に古くから伝わるお話です。

 さて、今週は通常授業が再開され、6時間の授業の後に、専門委員会や部活動も普通に行われました。1年生の部活動時間は1時間に配慮されていますが、それでも疲れた人はきっと多いかもしれません。
 この週末で、しっかりと身体を休め、また来週からの学校生活のエネルギーを蓄えてほしいと思います。

 各教科の授業も、やっとリズムがつかめてきました。

【数学科の授業の様子】

【ICTを日常的に活用しています】

【意欲的な向陽中学校の生徒たち】

【集中して個人で追究する生徒たち】

【理科で植物を観察する生徒たち】

【生き物を間近に観察する1年生】


 私(教頭)も、国語科を担当しているのですが、「花曇りの向こう」という二番目の文学教材の学習まで終わり、少しずつ軌道に乗ってきました。このまま授業が継続してくれることを願っています。

 向陽中学校の生徒たちと接していて、大変マナーがよく、周りの人への温かな配慮や、熱心な学びの様子に、感心させられます。
 地域のよさや、小学校からの様々な学びの成果が、この姿に表れているのだと感じさせられます。

 地域の温かさを感じさせられることは本当に多く、特に自治会や交流センター、PTAなど、様々な委員の皆様からは、学校教育への期待や協力の申し出が多く、本当にありがたいことです。
 また、学校からのお便りや通知の配付及び連絡にも、快く対応していただいています。

 また、「ヤマハ発動機株式会社」様からは、7月末まで毎週15リットルの消毒液を、無償で提供してくださることになりました。
 毎日、休み時間や放課後に、消毒作業を継続しています。本当に学校が、多くの地域の皆様に支えていただいていることに深く感謝いたします。

【丁寧に消毒する支援スタッフの方たち】

 生徒の皆さんも、地域社会に貢献できるように、みんなで感謝の気持ちで生活していきましょう。
 皆さんが登下校中に交通ルールやマナーを守ることや、地域で積極的に挨拶をすることも、続けていってください。そのことも立派な地域貢献です。

健康な毎日を送るために

2020年5月28日 19時00分

「私たちの疲労は仕事によって生じたのではなく、悩み、挫折、後悔が原因となっていることが多い」

デール・カーネギー

(アメリカの教育者・作家)


 最近、さわやかで初夏って気持ちいいなあと感じる日もありますが、気温の差が日によって大きく、心身の不調を感じている生徒の皆さんもいるのではないかと思います。
 また、コロナウイルスに伴う不安を感じている皆さんもいるのではないでしょうか。


 今日の保健体育の授業では、新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式について、学習しました。

 【ソーシャルディスタンスを意識して】

 映像やスライドで、新型コロナウイルスの感染経路について確認しました。すごくわかりやすい内容でした。

【飛沫感染と接触感染を防ぐためにはマスクと手洗いが重要】

 映像で、具体的な手洗いの仕方についても確認しました。
【手洗いは30秒以上かけて、石鹸を使って丁寧に】

 その他にも、マスクの正しい付け方や処理の仕方も映像で学びました。

【体育の活動中にはマスクは外します】

 ところで、俗に「5月病」なんていう言葉も聞きますが、具体的な表れとして「イライラする」「気分の落ち込み」などの精神的なストレスや、「肩こり」「手足の冷え」「身体のだるさ」などの身体的な不調も感じている生徒もいるようです。

 

 さて、このような現代人の体調不良について警鐘を鳴らしている東京有明医療大学教授の川嶋朗先生は、著書の中で、次のようなことが原因だと述べています。

 

 〇生活環境の変化によるストレス。

 〇気圧や気温の変化による自律神経の不調。

 〇日照時間の変化による生活リズムや睡眠の乱れ。

 

 では、どうしたらよいかというと、次のような対策があるそうです。

 

①「入浴して身体を温める。」

 春に乱れがちな自律神経を整えるために、シャワーでなく「入浴をする」とよいそうです。実際に米国(イェール大学)の調査によると、入浴で身体を温めるとセロトニン系のホルモン分泌に影響して、「心も温まる」という結果が出ているそうです。

 

②「背筋を伸ばして深呼吸をする。」

 マインドフルネスという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。意識をして呼吸をコントロールすることで、自律神経のバランスを整えることができます。
 特に、腹式呼吸は横隔膜を動かす呼吸法で、内臓の動きが活発になるので、血のめぐりがよくなり、精神が安定し脳の活性化にも役立つそうです。
 背筋を伸ばして深くゆっくりと息を吸って、ゆっくりと吐くことを10回やってみてください。忙しい毎日では深呼吸すること忘れているものです。


【参考】 『心もからだも「冷え」が万病のもと』 川嶋朗(集英社新書)